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ウー・ヤン・キム

MdN Japan

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2001 MdN Japan


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イマジネーションと自然の世界を繊細な色とフォルムで不思議に融合させる 韓国の写真家、ウー·ヤン·キム氏。その作品は、静けさの中にある力強いストーリーを包有している。 1960年、韓国·プサン生まれ。Honglk Univer-sity(韓国·ソウル)および同大学院にて都市デザイン、フォトグラフィック·デザインを、School of Visual Arts(米国·ニューヨーク)および同大学院にてコンピュータ·フォトグラフィー(ファインアート·フォトグラフィー)を学ぶ。Seoul Junior College(ソウル)で講師として写真を教えるほか、ソウル、ニューヨークにてフォトジャーナリスト、フォトイラストレーターとして活躍。Space Gallery(1889年、ソウル)、Visual Arts Gallary(1991年、ニューヨーク)ほかで個展開催、Cepa Gallary(1993年、米国·バッファロー)で国際展に出品。学部賞(1992年、School of Visual Arts)、ユニバーシアード・ゲーム奨学金(1993年、 Cepa Gallary)ほかを授与される。 Q:作品を制作するうえで、Macintoshをどのように使っていますか? A:私が作品を作るときにいちばん重要なのは、まず、あるイメージを心に強く思い描くことです。イメージが完成したら、似たようなオブジェクトやシチュエーションを--たいていの場合自然の中から--探し出して写真を撮ります。このときカメラは、ある特別なイメージの記録者としての役割を果たすわけです。私は写真家ですので作品製作の主たる道具はカメラですが、ときどきほしいイメージが見つからない場合があり、そんなときにはAdobe Photoshopを使ってイメージを完成させます。 Photoshopはたいてい、フィルムの色を修正したり、作品の構成をしたりするのに使います。特に、異なるイメージのいくつかをオーバーラップさせて似たような雰囲気をもたせるのに使っています。 Q:ジャーナリストであることは、作品にどのように関わってきていますか? A:先ほどイメージを思い描くことが大切だと言いましたが、それを実際に、自然などを通して見ることができなければ、無意味になってしまいます。自分が写真に撮っているものを、感じとれなければならないんです。「フォトジャーナル」は、記録されたイメージの連続体です。優れたフォト·ジャーナリストとは、優れた思索家、観察者、記録者のことです。フォトジャーナルの最終形態は一連の写真となるわけですから、その1枚1枚が意味を持ち完璧な形態をなして、私たちに何らかのストーリーを語りかけてこなければなりません。 Q:韓国におけるクリエイターの Macintosh事情を聞かせてください。 A:私はほとんどの仕事をニューヨークで行ってきましたので、韓国の現状についてはわかりません。ただ、とても保守的だと言わざるを得ないでしょう。特にアートの分野においてはそうです。アーティストやデザイナーの多くは、依然として伝統的な方法で作品を制作していますし、またそうあるべきだと考えています。しかし私はそうは思いません。多くの変化が起こりつつあり、もちろんコンピュータによる作品もアートであると考えています。Macintoshは、アーティストたちの道具として登場しました。しかし作品制作をするうえでのメインの道具というよりも、むしろ、イメージをさらに刺激的で色彩豊かにするための補助的な道具だといえるでしょう。 _

© 2023 by KIM WOO YOUNG

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